以下の方は、社会保険診療にて乳がんの精密検査(マンモグラフィ検査、乳腺エコー(超音波)検査、乳腺MRI検査)を受けることが出来ます。
●乳がん検診で乳がんが疑われる方(乳がん検診のカテゴリー3以上の方)
●乳がんの症状(乳房のしこり等、乳がんのセルフチェックで気になる部分がある方)
(以下のような症状のある方)
  ・乳房に「しこり」がある方
  ・腕を挙げたとき、乳房に「えくぼ」「ひきつれ」がある方
  ・乳首からの分泌(レンガ色)がある方
  ・乳首にびらんや、ただれを認める方
  ・乳房全体が赤く腫れていたり、乳房に潰瘍ができて治らない方
  ・わきの下のしこり(硬いリンパ節)がある方

1.保険診療による乳がん精密検査の自己負担額

(1)マンモグラフィ検査+乳腺エコー(超音波)検査を受診する場合
   約3,600円~4,500円(3割負担時)

(2)マンモグラフィ検査+乳腺エコー(超音波)検査+乳腺MRI検査を受診する場合
   約12,000~14,000円(3割負担時)

2.乳腺外来で実施する細胞診、組織診について

細胞診、組織診では、細胞・組織を採取し、顕微鏡で見てがん細胞であるかどうかを調べます。当院で行う細胞診又は組織診は以下のものです。

検査1:穿刺吸引細胞診 エコー(超音波)ガイド
超音波を見ながら、病変に細い注射針(採血で使う針と同じ太さです)を刺して細胞を吸引して調べる検査です。細胞診は比較的侵襲の少ない検査ではありますが、100%診断がつくというわけではありません。
検査2:針生検(組織診)エコー(超音波)ガイド
皮膚に局所麻酔を十分に行い、超音波検査で病変を確認しながら、病変に専用の太針を刺し、組織を採取する検査です。
この検査による出血は、たいてい圧迫すると止まりますし、帰宅してから出血するケースは滅多にありません。翌日から入浴や飲酒、運動など可能になります。
検査3:バコラ生検(吸引型組織診)エコー(超音波)ガイド又はMRIガイド
基本的に針生検と同じですが、針生検との違いは、さらに太い針を用いることと吸引機能が付いていることで、1回の穿刺でより多くの検体が採取できることなどが挙げられます。傷も3~4mmと小さく、外科的切開生検のように乳房の変形などは起きません。検査後の出血や血腫形成を防ぐためにも検査後1時間ほど安静にして異常のないことを確認後ご帰宅としております。

3.細胞診、組織診後について

(1)細胞診、組織診の結果判定までの時間について

細胞診、組織診に拠り採取した組織は、外部の医療機関にて病理解剖(顕微鏡による解析)を行います。
細胞診、組織診を実施した後、1-2週間後に解剖結果が当院に報告されます。結果は、再診時にご報告しています。

(2)細胞診、組織診にて乳がんが確定した場合

乳がんが確定した場合、特に患者様が行きたい病院が無い場合には、当院の連携医療機関をご紹介しています。
当院の連携医療機関は、乳がん確定後に紹介をした医療機関のうち、納得の行く手術、手術後のフォローを実施した医療機関を選別しています。

(3) 乳がんの手術(乳房が無くなってしまう恐怖感)について

乳がんの手術は患部を摘出する為、乳房が無くなってしまうことに関する恐怖感が多くの方にあるのではないかと推測します。
実際に昔は乳がんの手術を受けた方は、切除後の乳房の無い状態で退院されていました。
一時期はその反動からか乳房の一部のみを切除し、乳房を温存することに比重が置かれていましたが、近年、乳がん切除後に乳房再建を行うことが保険認可され、多くの医療機関では乳癌切除が全摘出であった場合には、乳房再建まで行っています。
当院の紹介医療機関も乳房再建が出来る医療機関ですのでご安心下さい。


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