乳がんの原因は?ストレスや食生活は関係ある?

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乳がんの原因は?ストレスや食生活は関係あるの?

 乳腺外科の診療をしていると、患者さんからよく『どうしたら乳がんにならないですか?』とか『何をしたら乳がんになりますか?』という質問をされます。
 もし、私がその正しい答えを教えられるくらい原因が明らかであるなら、おそらくこんなに乳がん患者さんが日本で増えていないと思います。現時点では何をしたら、または何をしなかったら乳がんになる、ならないといった質問に対する明確な答えはありません。乳がんになるリスク要因(それをすればリスクが高くなる可能性のあること)には、リスクを上げる要因として“肥満”や“アルコール”、また逆にリスクを下げる“授乳”などいろいろありますが、では上に書いた質問に対する答えとして“肥満でなければ、アルコールを飲まなければ乳がんにならないです!”とは言えません。あくまである程度リスクが高くなるというだけです。痩せていても乳がんの患者さんはたくさんいらっしゃいますし、お子さんが多く授乳を何度もした経験があっても乳がんになっている患者さんもいらっしゃいます。

 他によく質問されることが、“大豆とかはダメですよね。”とか“乳製品はよくないですよね。”などもありますが、これらについても現時点ではリスクを上げるかどうかはまだ確実にはわかっていません。
 遺伝性乳がんも一部にはありますが、多くの乳がん患者さんが何故乳がんになったかは、1つのことに原因が求められるわけではなく(そうであれば、最初の質問の明確な答えがあるでしょう。)、生活環境や本人の免疫機能の低下などいろいろな要因が合わさって起こるものと、現時点では一般的に考えられています。現状の日本人女性の乳がん罹患率の上昇も踏まえれば、乳がんは“誰にでも起こりうる”と考えたほうが妥当だと思います。おそらく、ある程度の年齢の方であれば、家族や友人、知り合いに乳がんの方が1人もいないという方は少なくなっているのではないでしょうか?

 以前、乳がんの患者さんに『先生、ネットで乳がんによくない食べ物を調べていたら、食べるものがなくなったの。』と冗談交じりに言われたことがあります。ネット情報などをあれこれ調べると、いろいろ不安になってしまうのではないでしょうか。あれこれ考えるよりは、健康的な生活習慣と定期的な乳がん検診を受け、健やかに生活することが何よりではないかと私は思います。

定期的な乳がん検診を受け、健やかに生活することが何よりです

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当院常勤医、日本外科学会専門医、日本乳癌学会認定医
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