乳管内乳頭腫や嚢胞内乳頭腫って何?

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乳管内乳頭腫とは分泌物を運ぶ乳管内に発生する良性腫瘍で、自覚症状として乳頭分泌を伴うことがあり、それが血性分泌の場合もあります。
乳頭近くで孤立性腫瘤として認められることが多い(中枢型)ですが、乳腺末梢にも発生し(末梢型)、この場合多発することもあります。
また管状の乳管が袋状(嚢胞状)に拡張したものを嚢胞内乳頭腫と呼ぶことがあります。
好発年齢は30歳代後半から50歳代です。

乳管内乳頭腫や嚢胞内乳頭腫疑いで乳腺外科を受診される患者さんの多くは自覚症状がなく、乳がん超音波検診で指摘された方ですが、たまにどちらか一方の乳頭分泌(黄色透明な漿液性が多いですが、時に茶色や赤色の血性のことも)を訴えて受診され見つかる場合もあります。

超音波画像では充実部(腫瘍細胞のかたまり)のみの場合と、嚢胞部(液体成分)+充実部の場合があります。いずれも乳管や乳管が袋状になった嚢胞内にできる腫瘍であることから、特に中枢型では画像上一部の乳癌(非浸潤性乳管癌、嚢胞内乳癌、嚢胞内乳頭癌などと呼ばれるもの)との鑑別が問題になります。
このため、乳管内乳頭腫や嚢胞内乳頭腫疑いの中で少し怪しいもの、悪性の可能性が否定できないものに関しては乳がん検診で“再検査”の指示がでます。

多くは問題ありませんし、また万が一、乳管内乳頭腫/嚢胞内乳頭腫疑いから乳癌と診断された患者さんでも、早期癌ですから心配しないでくださいね。再検査と指示があったら、一度乳腺外科を受診して安心してください。


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当院常勤医、日本外科学会専門医、日本乳癌学会認定医 経歴 埼玉メディカルセンター 乳腺外科(旧 埼玉社会保険病院) 2016年4月 AIC八重洲クリニック 乳腺外科
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