乳頭分泌がある時は

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乳頭分泌を訴える患者さんが最近また増えている印象です。特に当院では若い患者さんがそのように訴えて受診されることが多いですが、診察してみるとその多くは私たちが言う乳腺外科的な“乳頭分泌”ではなく、皮膚のただれなどから生じる“浸出液(皮膚からしみ出ている液)”だったりします。皮膚にキズができると、グジュグジュしますよね?これがブラを汚したりして“乳頭分泌”として受診されることがあるのですが、それは乳腺外科的な病気ではなく、皮膚の問題です。特にアトピー性皮膚炎など皮膚がもともと弱い方に多いですが、乳頭乳輪の皮膚がブラなどでこすれることで皮膚が刺激を受け、グジュグジュしてしまっているのです。

乳頭分泌とは、授乳するときに乳頭からミルクがしずくのようにしたたり落ちるように、乳頭にある分泌物が出てくる穴(乳管口)からでるものを指します。乳頭や乳房を軽くつまんでみて、しずくが出てくるようなら乳頭分泌の可能性があります。乳頭分泌の細かいことについては以前のブログで説明していますので、もしよかったら読んでみてください。

【日々の診療より】~“乳腺分泌“という症状から発見された乳癌の一例~

乳管内乳頭腫や嚢胞内乳頭腫って何?

そうは言っても、自分で判断するのは難しいと思いますので、心配になったら一度乳腺外科を受診して確認してもらってくださいね。

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JR東京駅徒歩4分・地下鉄日本橋駅徒歩1分、AIC八重洲クリニック 乳腺外科のブログです。 乳腺外科医が、乳がんなどの乳房・乳腺の疾患について、わかりやすく解説いたします。
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