生検をすべきか~生検の必要性~

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最近40歳代の女性が、『5年くらい前から線維腺腫と言われて経過観察してもらっていますが、最近大きくなってきたような気がしているので生検してほしいです。』と受診されました。過去の画像を持参しており、1年半前の超音波検査ではφ10mm程度であったしこりが、直近で受けた検査ではφ22mmと大きくなっていたものの、今まで診てもらっていた医師からは、経過観察のみで生検はいらないと言われたため、心配とのことでした。これまで生検は受けておらず、画像のみで経過観察してもらっていたそうです。既往歴や家族歴は特にありませんでした。


【患者さんデータ】
40代女性。既往歴や家族歴なし。約5年前から線維腺腫と言われ経過観察中。


【検査結果】
視触診上、右外側上部にφ25mm大の弾力のある腫瘤を触れました。
マンモグラフィでは視触診と一致する部分に境界明瞭腫瘤カテゴリー3を認めました。
超音波検査でも同部位に分葉状低エコー腫瘤φ23mm大を認めました。

画像上、線維腺腫の他、葉状腫瘍や乳癌(充実腺管癌)の可能性も考えられる所見であったこと、1年半前と比較し著明な増大傾向を認めることから生検を勧めました。

生検の結果は葉状腫瘍であり原則摘出の必要がありますので、手術可能な施設へ紹介いたしました。

*線維腺腫、葉状腫瘍についてはAIC八重洲クリニック乳腺外科専門外来ホームページをご覧下さい。

繊維腺腫

葉状腫瘍


 【今回のポイント】
この患者様のように他院で経過観察と言われたものの心配で生検を希望されて当院を受診される患者様が時々いらっしゃいます。特に、昨年ある芸能人の話題が上った際にはこのような患者様がかなり増えました。

私たち医師は、その病変が生検すべきかどうか画像所見により判断しています。生検は侵襲的な検査(人の体にメスを入れる、針を刺すなどの負担のかかる検査のことです)であることから、必要な患者様のみに生検をすべきであるのは当然です。患者様が心配しているから検査するという原則ありませんので、実際希望に添えない場合もあります。

今回の患者様の場合、

・当院の検査結果のみから判断しても治療の必要な葉状腫瘍や乳癌の可能性があったこと

・サイズが明らかに増大していること

この2点から生検の必要があると判断致しました。画像はあくまで推定ですので、細かい所見にもよりますが、良性疑いの腫瘤でも増大傾向を認める場合は、やはり万が一悪性の可能性もふまえ、生検にて確定診断をつけることを勧めています。


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AIC八重洲クリニック乳腺外科では、乳腺外科の外来診療と、乳がん検診を診療しています。

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